AIはどうして絵をかけるの?
「宇宙で遊ぶウサギ」と入力するだけで、AIがその絵を描いてくれます。どんな仕組みで動いているのか、いっしょに見てみましょう。

「宇宙で遊ぶウサギ」や「ドラゴンがピザを食べている絵」を入力すると、AIが絵を描いてくれる生成AI。これはどんな仕組みでできているのでしょうか?
画像を生成するAIは、インターネット上にある何億枚もの写真や絵と、その説明文をセットで学習しています。「青い空」「可愛いねこ」などの言葉と、実際の絵の関係をたくさん学ぶことで、言葉から絵を作る力を身につけました。料理のレシピを何冊も読んで料理が上手になるのと似ていますね。
よく使われる方法のひとつが「拡散モデル」という技術です。これは、絵にわざとノイズ(テレビの砂嵐みたいなザラザラ)を少しずつ加えていって、最後には真っ白なノイズにします。そして「逆の操作」を学ぶことで、ノイズからきれいな絵を描けるようになるのです。ジグソーパズルをバラバラにして、また元に戻す練習を何万回もする感じに近いです。
注意してほしいのは、AIが描いた絵には「学習元の絵」が関係していることです。だれが描いた絵をAIが学習しているか、という問題も議論になっています。
今の生成AIは、ピカソやゴッホの絵のスタイルをまねた絵を数秒で描くことができます。「月明かりの下でバスケをするねこ、ゴッホ風」などと入力するだけで、本物みたいな絵ができあがります。でも、ゴッホが「なぜあの絵を描いたか」という気持ちまではAIにはわかりません。「AIで何を作るか」を決める人間の想像力がこれからも大切なのです。